11/26 深夜寄席
久しぶりに行けた~~~!!!!
今月は深夜寄席も結局いけなかったから、久しぶりに行けて嬉しい!
しかも、出演者が素晴らしい!
渋谷らくごで初めて見たときから「もう一度見たい」と思ってた小痴楽さん
同じく渋谷らくごで昨年大賞をとった鯉八さん
夏の深夜寄席で見たお菊の皿×フジロックのネタが好きだなあと思ってた柳若さん
もう絶対に笑うと確信。
しかも人気だろうからいつもより少し早目に並んでスタンバイ!
案の定開場直後に立ち見が出る盛況ぶりでした。
<出演者・演目>
1.春風亭柳若さん:看板のピン
2.瀧川鯉八さん:暴れ牛奇譚
4.瀧川鯉白さん:新作(演目知らず)
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以下、ネタバレ注意
●柳若さん
出てきたときの安心感がすごい~。
いい意味で「想定の範囲内で笑うポイントを作ってくれるだろうな」という安心感。
看板のピンは初めて聞くおはなし。青菜に似てるなと思った。
「このかっこいい人みたいに俺もなりてえぞ~!!」と必死でマネするけど、シチュエーションの違いや、相手のリアクションの違いを気にせずに突き進んじゃって、ツッコまれる、そのズレが見ていて面白いし、わかりやすい。
親方のマネをして「俺はな、訳あって45の時に博打はやめたんだ」って言うけど「いや、お前23じゃん」ってツッコまれるのおもしろかったな~。サゲはなんとなく想像できたけど、それでも間抜けな主人公のキャラの作りこみと表情でやっぱり「クスッ」となっちゃった。
●鯉八さん
これが鯉八ワールドかーーーーー!!!!!!!!!と超納得w
ポッドキャストでなんとなく聞いたことはあったけど、鯉八さんは創作落語の世界観が独特で、キャラクターが全部愛おしい性格をしてるなと思った。
こう、生きている人間の「こう見られたい!」「こういう権力がほしい!」っていう欲がまる見えなんだけど、ソフトに描いているせいか誰も嫌な奴に見えない不思議。
「深夜寄席は若い人も多いので、SFの話を期待している人も多いと思い、来る時の電車で1席作ってきました」って発言でもう爆笑。
SFなんて誰も規定してきてないはずなのに、そこまで決めつけられたら逆に聞きたくなるw
ちなみにマクラもネタもSF系の話。
マクラは「旧石器時代にタイムスリップしたある縄文人の話」で、「うお~~~~!!!そんな変わんねえww」で終わりwww
前フリ結構長かったのに、「まあそうだよねwwww」で終わるの拍子抜けで最高だった。
ネタは「この水晶で前世を占ってしんぜよう」から始まったのに、いつのまにか舞台はどこかの地方の村へ。
長老が「暴れ牛が来る!50年前の明日も暴れ牛が村を襲いに来たが、わしが予言したことでみんな助かったのじゃ。それゆえ、わしは長老になれた」と村の若い衆に伝える。
若い衆は村長の言葉を信じるが、実はその50年前の予言も今回の予言も副村長によるもので、村長は手柄をただただ横取りしてただけなんだとかw
若い衆「副村長、新村長になってくれ!おめぇしかいねえだ!」
村長「副村長はそういうことを望む男じゃねぇ!」
副村長「わしが、村長に…!!」
若い衆「自我の芽生え!!」
このくだりが好きすぎたww自我の芽生えってなんなのwww
その後、副村長が新村長になり、暴れ牛から村を守るには「村一番の若い女をいけにえに差し出すこと」が必要という。
そこで現れる村の女性陣3人組。
たみこ「それなら、村一番の別嬪さんがやるに決まってる!れいちゃんしかいねぇだ!たみこ、悲しいけどれいちゃんほど別嬪さんじゃねえし。れいちゃん考えてみろ?れいちゃんが生贄になる、村は助かる、れいちゃんは伝説となる、それでいいじゃねえか?」
と、明らかにれいちゃんが生贄になるのが嬉しそうな村の女性たみこ。美人さんが妬ましかったんだろうなあ。でも、もうちょっと態度隠したほうがいいよ、たみこ。わかる、わかるけどね。
だけど実際はたみこの予想とは全く違う展開に。
新村長「いけにえはおめえだ、たみこ」
たみこ「あたす!?村一番の別嬪さんのれいちゃんでねえのか?」
新村長「村一番のそうでもない女だ」
たみこ「そうでもない女?あたすそうでもない女なの!?いっつもいっつもれいちゃんばっかりひいきされて!こんな理不尽な人生があっていいのけ!?」
新村長「…………生贄はおめえだ、たみこ」
たみこ「あ、やっぱり~~~~~!?」
そんな流れがあり、結局たみこは生贄に。
翌日暴れ牛に連れ去られ、その背中でお手玉のようにポンポンと転がされるたみこ。
占い師「あなたの前世は、この落ち武者です」
依頼人「………どの!?」
前世占う話ちゃんと残ってた~~~~!!!!!!!!
いつの間にか話が変わっててどうしたんだろうと思ったら、最後に出てきた占い師!!落ち武者全く関係ないwwwwww
何度もこのサゲを思い出しては、クスクス笑ってしまったwwあと、あれだけ登場人物(たぶん10人くらい)が出てきて、しかもなまっている口調は大体一緒なのにすべてお客さんにもわかるように分けられているのが、よくよく考えるととんでもない気がする。最高の鯉八デビューをしてしまった気分。
●小痴楽さん
甥っ子生まれたんですね~~!!おめでとうございます!!
でも石を食べさせるのはダメww
粗忽長屋は前に渋谷らくごで台所おさんさんが話してた気がする!
小痴楽さんでいいなあ~と思うのが、前のめりと引きのバランス。
「これおれの友だちのくまだよ!あいつ死んだの忘れて帰ってったんだなあ!そういうところあんだよ。まったく。え~!?バカ言っちゃいけねえ」ってボケるときの前のめりで、どんどんまいていく感じと、そのボケに対して「え…?いや、違う…この人違いますよね…?え…?」ってものすごい冷静に引いている感じが感情移入しやすい。だから好きなんだなあと改めて思った。
ちょっとヨシヒコの時のメレブさんに似てるかも。
行き倒れを友だちと勘違いした主人公の、勢いのある江戸っ子な感じが好き。走り出したら止まらない感がすごい。
また別のお話早く聞きたいー。
●鯉白さん
鯉白さんは拝見するの2回目だけど、やっぱり笑いどころがわかんなくてその世界についていけないw今回もストーカーの話普通に怖くてひいてしまった(´・ω・`)
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今回は鯉八さんが完全に持っていった会でした。
おもしろかったーーーーー!!!!!!!!!!