図らずも「青菜」聞き比べ大会になった
先週のこと。
機会があり、1週間で3回落語を見に行くことに。
なんて贅沢な週なのか!そしてなんと暇人なのか!
1つ目は「渋谷に福来たる」。
関係者の方にお誘いいただいて、仕事帰りに行ってきました。
開始が19時、定時も19時のため、もうダッシュダッシュ!!
今までの落語は二つ目の落語家さんが中心。
師匠方の存在を知らなかったにわかだけど、落語好きのお友達が「素晴らしい師匠方です」と言うものだからその日は朝からウキウキでございました。
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出演者&演目
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1.三遊亭わん丈:新蝦蟇の油
2.柳屋三三:ろくろ首
3.桃月庵白酒:青菜
4.三遊亭兼好:汲み立て
会場には、三三師匠のろくろ首の終盤に到着。
サゲの部分だけでも面白かったなあ。最初からじっくり見たかった。
合間に流れる懐メロで光るソニー・ミュージックエンタテインメントのセンスよ。
白酒師匠は、食べ物のシズル感と元気な女将さんが特徴的!鯉のあらい食べたいなあ~。
初青菜だったので知らなかったけど、あんなにノリノリの女将さんは珍しいのね。
ちょっと小太りのおばさんが旦那と一緒に「上流のマネゴト」を楽しんでいるイメージ図が浮かんできた。
「旦那様」というひと言すら「旦那様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」とエクスクラメーションマーク連発な感じ。サゲの勢いも好き。
2つ目は恒例の深夜寄席。
落語の教室に通う会社の先輩と一緒に行ってきました。
誰かと一緒に落語行くの初めてだから、こちらもルンルン。
たまにベルばらが入る猫の皿、井の頭公園でのカップル話が一番盛り上がった三年目、そしてはじまる2回目の青菜。
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出演者&演目
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1.三遊亭日るね:猫の皿
2.柳亭市楽:三年目
3.柳屋ろべえ:青菜
4.金原亭馬久:井戸の茶碗
ろべえさんの青菜は、白酒師匠と違って「冷ややか」「それなりに頭いい」ので、「あんた、鯉のあらいって聞いてどうせ、漂白したんですか?なんて言ったんだろう?馬鹿だねぇ~」とか言っちゃう。でも押し入れに入るし、ちゃんと三指ついて「蔵馬から牛若丸がいでまして~」ってやってくれる、ちょっとツンデレっぽい女将さん。
こういう「実はいいやつ枠」ってアニメとかだとたまらないよね。あの女将さんの別の話が聞いてみたい。
ちなみに植木屋さんは、元々響く低めの声のろべえさんが頑張って高い声を出すので、一番「なんとか真似してみた!」感がでてて、いい意味で間抜けっぽさが目立つ。「フッハッハッ」って笑い方とか、「お願いだから、好きって言って~」って泣き崩れるのも憎めない。
でもこの日は「井戸の茶碗」が最高だったなあ。
サゲが「芝浜」に似てて、こういう優しい笑みで終わる話好き。
深夜寄席デビューの馬久さんが、これを選んでくれてよかった。
3つ目は渋谷uplinkでの、立川志の彦落語会。
誰か1人の落語会って行くの初めて!
わざわざ浴衣を来て参加!肩こった~~~~~><
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演目
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1.かぼちゃ屋
2.青菜
3.不動坊
はい、来た3回目の青菜。
志の彦さんの青菜は、植木屋さんと女将さんが似たもの夫婦。
「鯉のあらいって、ゴシゴシ洗って白くなったのかい?」
「おいおい、やっぱり俺ら似たもの夫婦だな」の流れが微笑ましくて好きだった。
青菜って喋ってるの植木屋さんだけど、女将さんの性格で話の雰囲気も結構変わる。
白酒師匠は、アップテンポのノリノリ青菜
ろべえさんは、ピリッと皮肉のきいた締まる青菜
志の彦さんは、フフフって笑いたくなるほんわか青菜
いつの間にか青菜を聴き比べるという贅沢な週になりました。
柳陰飲みたい~~~~~~~~~~~。