11/26 深夜寄席

2016/11/26 深夜寄席@末廣亭

 

久しぶりに行けた~~~!!!!

今月は深夜寄席も結局いけなかったから、久しぶりに行けて嬉しい!

しかも、出演者が素晴らしい!

 

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渋谷らくごで初めて見たときから「もう一度見たい」と思ってた小痴楽さん

同じく渋谷らくごで昨年大賞をとった鯉八さん

夏の深夜寄席で見たお菊の皿×フジロックのネタが好きだなあと思ってた柳若さん

 

もう絶対に笑うと確信。

しかも人気だろうからいつもより少し早目に並んでスタンバイ

案の定開場直後に立ち見が出る盛況ぶりでした。

 

<出演者・演目>

1.春風亭柳若さん:看板のピン

2.瀧川鯉八さん:暴れ牛奇譚

3.柳亭小痴楽さん:粗忽長屋

4.瀧川鯉白さん:新作(演目知らず)

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以下、ネタバレ注意

 

●柳若さん

出てきたときの安心感がすごい~。
いい意味で「想定の範囲内で笑うポイントを作ってくれるだろうな」という安心感。

前回同様、マクラは米丸師匠の話。米丸師匠の話好きだな~。

 

看板のピンは初めて聞くおはなし。青菜に似てるなと思った。

「このかっこいい人みたいに俺もなりてえぞ~!!」と必死でマネするけど、シチュエーションの違いや、相手のリアクションの違いを気にせずに突き進んじゃって、ツッコまれる、そのズレが見ていて面白いし、わかりやすい。

 

親方のマネをして「俺はな、訳あって45の時に博打はやめたんだ」って言うけど「いや、お前23じゃん」ってツッコまれるのおもしろかったな~。サゲはなんとなく想像できたけど、それでも間抜けな主人公のキャラの作りこみと表情でやっぱり「クスッ」となっちゃった。

 

●鯉八さん

これが鯉八ワールドかーーーーー!!!!!!!!!と超納得w

ポッドキャストでなんとなく聞いたことはあったけど、鯉八さんは創作落語の世界観が独特で、キャラクターが全部愛おしい性格をしてるなと思った。

 

こう、生きている人間の「こう見られたい!」「こういう権力がほしい!」っていう欲がまる見えなんだけど、ソフトに描いているせいか誰も嫌な奴に見えない不思議。

 

深夜寄席は若い人も多いので、SFの話を期待している人も多いと思い、来る時の電車で1席作ってきました」って発言でもう爆笑。

SFなんて誰も規定してきてないはずなのに、そこまで決めつけられたら逆に聞きたくなるw

 

ちなみにマクラもネタもSF系の話。

マクラは「旧石器時代にタイムスリップしたある縄文人の話」で、「うお~~~~!!!そんな変わんねえww」で終わりwww

前フリ結構長かったのに、「まあそうだよねwwww」で終わるの拍子抜けで最高だった。

 

ネタは「この水晶で前世を占ってしんぜよう」から始まったのに、いつのまにか舞台はどこかの地方の村へ。

 

長老が「暴れ牛が来る!50年前の明日も暴れ牛が村を襲いに来たが、わしが予言したことでみんな助かったのじゃ。それゆえ、わしは長老になれた」と村の若い衆に伝える。

若い衆は村長の言葉を信じるが、実はその50年前の予言も今回の予言も副村長によるもので、村長は手柄をただただ横取りしてただけなんだとかw

 

若い衆「副村長、新村長になってくれ!おめぇしかいねえだ!」

村長「副村長はそういうことを望む男じゃねぇ!」

副村長「わしが、村長に…!!」

若い衆「自我の芽生え!!」

 

このくだりが好きすぎたww自我の芽生えってなんなのwww

 

その後、副村長が新村長になり、暴れ牛から村を守るには「村一番の若い女をいけにえに差し出すこと」が必要という。

そこで現れる村の女性陣3人組。

 

たみこ「それなら、村一番の別嬪さんがやるに決まってる!れいちゃんしかいねぇだ!たみこ、悲しいけどれいちゃんほど別嬪さんじゃねえし。れいちゃん考えてみろ?れいちゃんが生贄になる、村は助かる、れいちゃんは伝説となる、それでいいじゃねえか?」

 

と、明らかにれいちゃんが生贄になるのが嬉しそうな村の女性たみこ。美人さんが妬ましかったんだろうなあ。でも、もうちょっと態度隠したほうがいいよ、たみこ。わかる、わかるけどね。

 

だけど実際はたみこの予想とは全く違う展開に。

 

村長「いけにえはおめえだ、たみこ」

たみこ「あたす!?村一番の別嬪さんのれいちゃんでねえのか?」

村長「村一番のそうでもない女だ」

たみこ「そうでもない女?あたすそうでもない女なの!?いっつもいっつもれいちゃんばっかりひいきされて!こんな理不尽な人生があっていいのけ!?」

新村長「…………生贄はおめえだ、たみこ」

たみこ「あ、やっぱり~~~~~!?」

 

そんな流れがあり、結局たみこは生贄に。

翌日暴れ牛に連れ去られ、その背中でお手玉のようにポンポンと転がされるたみこ。

 

占い師「あなたの前世は、この落ち武者です」

依頼人「………どの!?」

 

前世占う話ちゃんと残ってた~~~~!!!!!!!!

いつの間にか話が変わっててどうしたんだろうと思ったら、最後に出てきた占い師!!落ち武者全く関係ないwwwwww

 

何度もこのサゲを思い出しては、クスクス笑ってしまったwwあと、あれだけ登場人物(たぶん10人くらい)が出てきて、しかもなまっている口調は大体一緒なのにすべてお客さんにもわかるように分けられているのが、よくよく考えるととんでもない気がする。最高の鯉八デビューをしてしまった気分。

 

●小痴楽さん

甥っ子生まれたんですね~~!!おめでとうございます!!

でも石を食べさせるのはダメww

 

粗忽長屋は前に渋谷らくごで台所おさんさんが話してた気がする!

小痴楽さんでいいなあ~と思うのが、前のめりと引きのバランス。

「これおれの友だちのくまだよ!あいつ死んだの忘れて帰ってったんだなあ!そういうところあんだよ。まったく。え~!?バカ言っちゃいけねえ」ってボケるときの前のめりで、どんどんまいていく感じと、そのボケに対して「え…?いや、違う…この人違いますよね…?え…?」ってものすごい冷静に引いている感じが感情移入しやすい。だから好きなんだなあと改めて思った。

 

ちょっとヨシヒコの時のメレブさんに似てるかも。

行き倒れを友だちと勘違いした主人公の、勢いのある江戸っ子な感じが好き。走り出したら止まらない感がすごい。

 

また別のお話早く聞きたいー。

 

●鯉白さん

鯉白さんは拝見するの2回目だけど、やっぱり笑いどころがわかんなくてその世界についていけないw今回もストーカーの話普通に怖くてひいてしまった(´・ω・`)

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今回は鯉八さんが完全に持っていった会でした。

おもしろかったーーーーー!!!!!!!!!!

図らずも「青菜」聞き比べ大会になった

先週のこと。

機会があり、1週間で3回落語を見に行くことに。

なんて贅沢な週なのか!そしてなんと暇人なのか!

 

1つ目は「渋谷に福来たる」。

関係者の方にお誘いいただいて、仕事帰りに行ってきました。

開始が19時、定時も19時のため、もうダッシュダッシュ!!

 

今までの落語は二つ目の落語家さんが中心。
師匠方の存在を知らなかったにわかだけど、落語好きのお友達が「素晴らしい師匠方です」と言うものだからその日は朝からウキウキでございました。

 

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出演者&演目
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1.三遊亭わん丈:新蝦蟇の油

2.柳屋三三:ろくろ首

3.桃月庵白酒:青菜

4.三遊亭兼好:汲み立て

 

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会場には、三三師匠のろくろ首の終盤に到着。

サゲの部分だけでも面白かったなあ。最初からじっくり見たかった。

合間に流れる懐メロで光るソニー・ミュージックエンタテインメントのセンスよ。

 

白酒師匠は、食べ物のシズル感と元気な女将さんが特徴的!鯉のあらい食べたいなあ~。

 

初青菜だったので知らなかったけど、あんなにノリノリの女将さんは珍しいのね。

ちょっと小太りのおばさんが旦那と一緒に「上流のマネゴト」を楽しんでいるイメージ図が浮かんできた。

 

「旦那様」というひと言すら「旦那様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」とエクスクラメーションマーク連発な感じ。サゲの勢いも好き。

 

2つ目は恒例の深夜寄席

落語の教室に通う会社の先輩と一緒に行ってきました。

誰かと一緒に落語行くの初めてだから、こちらもルンルン。

 

たまにベルばらが入る猫の皿、井の頭公園でのカップル話が一番盛り上がった三年目、そしてはじまる2回目の青菜。

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出演者&演目
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1.三遊亭日るね:猫の皿

2.柳亭市楽:三年目

3.柳屋ろべえ:青菜

4.金原亭馬久:井戸の茶碗

 

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ろべえさんの青菜は、白酒師匠と違って「冷ややか」「それなりに頭いい」ので、「あんた、鯉のあらいって聞いてどうせ、漂白したんですか?なんて言ったんだろう?馬鹿だねぇ~」とか言っちゃう。でも押し入れに入るし、ちゃんと三指ついて「蔵馬から牛若丸がいでまして~」ってやってくれる、ちょっとツンデレっぽい女将さん。

 

こういう「実はいいやつ枠」ってアニメとかだとたまらないよね。あの女将さんの別の話が聞いてみたい。

 

ちなみに植木屋さんは、元々響く低めの声のろべえさんが頑張って高い声を出すので、一番「なんとか真似してみた!」感がでてて、いい意味で間抜けっぽさが目立つ。「フッハッハッ」って笑い方とか、「お願いだから、好きって言って~」って泣き崩れるのも憎めない。

 

でもこの日は「井戸の茶碗」が最高だったなあ。

サゲが「芝浜」に似てて、こういう優しい笑みで終わる話好き。

深夜寄席デビューの馬久さんが、これを選んでくれてよかった。

 

3つ目は渋谷uplinkでの、立川志の彦落語会。

誰か1人の落語会って行くの初めて!

わざわざ浴衣を来て参加!肩こった~~~~~><

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演目
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1.かぼちゃ屋
2.青菜
3.不動坊

 

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はい、来た3回目の青菜。

志の彦さんの青菜は、植木屋さんと女将さんが似たもの夫婦。

「鯉のあらいって、ゴシゴシ洗って白くなったのかい?」

「おいおい、やっぱり俺ら似たもの夫婦だな」の流れが微笑ましくて好きだった。

 

青菜って喋ってるの植木屋さんだけど、女将さんの性格で話の雰囲気も結構変わる。

 

白酒師匠は、アップテンポのノリノリ青菜

ろべえさんは、ピリッと皮肉のきいた締まる青菜

志の彦さんは、フフフって笑いたくなるほんわか青菜

 

いつの間にか青菜を聴き比べるという贅沢な週になりました。

柳陰飲みたい~~~~~~~~~~~。

 

7/30 深夜落語

先週に引き続き、今週も末広亭の深夜落語へ。

 

末広亭のサイトには先週までの出演者情報しか載ってなかったから「月4回って決まってるのかな」と思ってたけど、やっぱりあるのね!成金メンバーの出演情報Twitter見ておいて良かったー!

 

2016/7/30 深夜落語出演者

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1.春風亭昇也さん/長命
2.瀧川鯉白さん/悋気の独楽
3.桂伸三さん/噺家と幽霊
4.春風亭柳若さん/お菊の皿(プリンス追悼編)

 

昇也さんのまくらは笑点新メンバー発表の裏話!笑点は出演者だけじゃなくて、裏のスタッフもおもしろいみたい。

 

これから生きる時間の長い子供に気に入ってもらえることが重要だ!と小噺を幾つかしたあと、まさかの下ネタも混ぜ込んだ短命の始まり始まり〜*\(^o^)/*

「ごはんをふわっふわっ」の言い方が、「美人がごはんをよそってくれているのを想像して浮き足立ってる人」感がすごくて、毎回笑っちゃう。途中からもう「ふわっふわっ」しか言ってなくて大爆笑

 

鯉白さんは、今回が深夜寄席デビュー!おおらかなしゃべりの人が出てきたなあと思ったら、おおらかなまま下ネタ言い出すからびっくりしたw

しかも昇也さんが「子供の前でこの話するのもちょっと躊躇したんですけど」って言って短命はなしてたのに、まるで聞いてなかったかのようにドンドンいうから「おおうw」となる。

 

悋気の独楽は、普段アホっぽい喋り方してる定吉が、たまに良い声で笑どころを作っていくのが好き。独楽が止まったあとの「旦那はお泊りになります」は最高だったな〜!

 

伸三さんは酔っ払いの演技が作り込まれてるのと、幽霊の愛嬌を一瞬で伝えてるのが印象的だった。

 

柳若さんは最初に「子供がいるのに前2人はなんですか!きちがいです!」ってお客さんが若干思ってたことを代弁してくれたので、ドッと笑がおきる。やっぱり共感とか大事。

 

全体的に偉い人がいないのを良いことにやりたい放題で、フジロックの話題に始まり、まさかの寄席で発生するコールアンドレスポンスww

プリンスとMJが前座とは恐れ入ったよ、お菊さん。

 

ちなみに先週もお菊さんいたけど、話す人によって全然雰囲気もキャラも違うんね!!先週は割と病弱で控えめな印象だったけどら今週はすれたアイドルみたいだったw

違う話が見たかったけど、こうやって違いがわかるのは面白い!

 

また来週たのしみだなあー!

 

 

【行ってみた】深夜落語

ずっと行きたかったですんよね、落語。

 

でも素人だから、1人で行くのは勇気がいる。

怖いじゃないですか、末広亭とか敷居高そう。

 

どうしようかな~と思ってたところ、ふとしたきっかけで渋谷らくごに行くことになりまして!そこで大爆笑してしまったので、今回は深夜落語へ!

 

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21時頃末広亭についたら、なんともう満席!

仕方なく立ち見をすることに。次回はもっと早くいかなきゃ(´・ω・`)

 

<2016/7/23 出演者>

1.春風亭吉好:ツンデレ指南

2.桂鷹治:ちりとてちん

3.神田松之丞:真景累ケ淵「宗悦殺し」

4.三遊亭小笑:皿屋敷

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ツンデレ指南は、「あくび指南」のオタク落語版。

ポケモンGOのような誰でもわかるものから、釘宮理恵みたいな一部はぽかんとしちゃうワードまででてくる。たまに「えっ…?」って戸惑う客席との温度差がまたおもしろい。「大丈夫ですかね?こういうのがずっと続きますよ」という吉好さんのひと言でまたサッと場が温まる。

 

あくび指南は渋谷らくごで聞いていたので、人が違うとこう変化するのか!というのがわかり1人でウキウキ!

 

ツンデレって「べ、別にあんたのことなんて、好きじゃないんだからね!ふん!」が代表テンプレではあるんだけど、ちょっと古いせいか、何度も続けられるとちょっと苦笑い。

 

次の鷹治さんは、6月に二つ目昇進!!

法学部から道を間違えて落語家になったけど、結果的に一番最高裁に近いところ(国立演芸場)で働いている。最高裁ってわかりますかね?本当に最高な裁判所です。って枕が最高だった。

 

鷹治さんを拝見したのは初めてだから調子の善し悪しは判断つかないけど、今日は間違いなく彼の舞台だったと思うのです。その一挙一動にみんな釘付け。

 

特にものを食べるシーンとお酒を飲むシーンが、ジェスチャーと顔の表情だけで本当においしそうに見える。鯛のお刺身食べたくなったし、お酒が通り抜けた、喉や腸が熱くなるのとか最高。ちりとてちんって聞いたことあるけど、そういうものだったのね!とスッキリ!!\(^o^)/

 

次が松之丞さんの講談。

一人目、二人目、トリがいい意味でめちゃくちゃだから、「お客さんもまともなのを聞きたいんじゃないか!」ということで、怪談話を1つ。本当は10時間かかるし、宗悦殺しの話も50分くらいかかるけど、15分で話すらしいww

 

舞台の電気も消え、暗いなかで進む話。宗悦の表情、話し方がいちいちゾッとする。宗悦の霊に斬りかかるシーンで、客席の電気もバッと消え、唯一浮かび上がる松之丞さんのお顔の怖さ!妻を殺したあとに出てくる宗悦の顔が恐ろしかった…。でもまた聞きたい。

 

トリの小笑さんは、「わたしも怪談話なんてしようかなと思うのですが」と冗談で言ったら、客席から拍手が上がり、意図せず怪談話をすることにw

お菊さんを「怖い怖い」といいながら全然怖がっておらず、お菊さんもスターになれてラッキー!という軽さが面白かった。

 

でもやっぱり今日最高だったのは鷹治さんと松之丞さんだなー!リピしたい気分。

また次回が楽しみです!

【御朱印】鳥越神社・蔵前神社

1つ「挑戦」を始めます。

1年間で新たに150の御朱印に出会う。

 

本当は200って言いたかったけど、ちょっとドキドキしちゃったから150。

毎月12~13いただく必要がありますね。

できるかな?どうかな?やるしかない!

 

そんなわけで早速、今日行った神社と御朱印を記録!

 

今日は、草木染めのお店MAITOさんのワークショップに参加しに、蔵前へ!

調べたら近くに2つ神社があったので行ってきました!

 

①鳥越神社

大通り沿いに面した神社。

 

▼鳥越神社の鳥居

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ここのお祭り”鳥越祭”は江戸の喧嘩祭りって言われるくらい大盛り上がりらしい。お神輿の総重量は関東最大でなんと4トン!イメージつかぬ。

お参りの時に、車が通る音がちょっと気になった。でも、お祭りの時にはこの街を、この神社を愛する地元の人がこの目の前の道に集まるんだろうなと考えると、神様と地元の人が一緒に暮らしているような気もして、「大通り沿いの良さがあるな」と思ったり。

 

▼御朱印(右は新井薬師

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②蔵前神社

蔵前神社は大通りからちょっと奥に入ったところにありました。

駅から近いのがありがたい。

 

▼お姿がかっこいい

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我が物顔で寝そべる猫。顔つきが凛々しくて最高。

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でもここは古典落語「元犬」のゆかりの地らしい。今度聞いてみよう。

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▼御朱印もしっかり頂きました!

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書き方が独特で、じっくり見てしまう。

書いているところも拝見したかった…(扉の向こうで見えず…)

 

2/150!

次はどこにいこうかな!

 

【書評】グロースハッカー

今回選んだ本はこれ。
 
ライアン・ホリデイ / 佐藤由紀子訳 / 加藤恭輔解説
 
そもそも「グロースハック」とはどのようなものか?
 
簡潔にまとめると、
開発とマーケティングを融合させた、
事業を急成長させる新しい手法のことである。
 
そしてグロースハッカーとは
その技術を持ち合わせた開発者だ。
 
もともとは広告費や宣伝にかけるお金を
あまり持っていないベンチャー企業などが、
製品やサービスを多くの人に知らせ、使ってもらうために
考え出した手法である。
 
 
どのように人々に知ってもらい、使いたいと思わせるかは、
従来はマーケティング担当者の仕事であった。
 
しかし、グロースハッカーの場合、
ユーザーを獲得し、利用し続けてもらうために
ユーザーの声に誰よりも耳を傾け、
そこで得られた情報を元に製品、サービスの改良まで行ってしまうらしい。
 
なんとなく従来のマーケターとの違いは分かるが、
具体的には何がどうちがうのか?
 
なぜこんなにもグロースハッカーは注目されているのか。
 
その一番の理由は、
巨額な予算を必要としない、
マーケティング施策、PRを生み出せるという点にあるだろう。
 
 
グロースハッカーはそのような施策を生み出すために、
以下の2つの視点を大切にしていると考えられる。
 
 
1)ターゲットを明確に定め、そのターゲットだけを魅了するような
  マーケティング施策、PRを行う。
 
製品を多くの人に知ってもらいたい!という企業の思いもわかるが、
もちろん、知ってほしいと思うだけで情報が届くわけがない。
 
特にスタート段階のマーケティングとPRは、
製品への関心と忠誠心が強い熱狂的なユーザーを獲得するために
行う必要がある。
 
その熱狂的なユーザーを獲得するために一番いいのは
彼らの声を聴き、取り入れ、彼らが集まる場所で宣伝をすることだ。
 
具体的には本書では以下の方法が挙げられている。
・潜在層があつまるウェブサイトにメールし、
 そのサイトで製品を紹介するべき理由を伝える。
・話題になっているトピックについて、自社ブログにのせ、間接的に読者を製品に導く。
 
 
このような方法で、ターゲット像を明確にし、
そのターゲットがのどから手が出るほど欲しい要素は何かを分析し、
それを製品に取り入れたうえで、
一番魅力的に映るPRを作り出すのがグロースハッカーである。
 
 
届けたい人へ情報を届けるために、
何も巨額なお金をかけて宣伝をする必要はない。
 
ターゲットの琴線と集まる場を見定めれば
安価に情報を相手の心へ届けることはできるのだ。
 
 
2)口コミの仕掛けづくり
 
実際に顧客獲得のために重要なのが、口コミである。
 
他社からの口コミが、
商品を選びの際に大きな影響を有していることは
言うまでもなくみなさんお分かりのことだろう。
 
しかし、これまでも他の本の書評でも述べたが
口コミは自然に生まれるものではない。
 
この口コミを生み出す仕掛けづくりも、
グロースハッカーの仕事である。
 
 
彼らは口コミを成り行き任せにできないと考えているため、
「顧客がこの製品を話題にする理由はあるのか?」
「話題にするだけの価値があるのか」
「勧めたくなるような工夫がしてあるのか」
という観点から、口コミを発生させる手法を考える。
 
わかりやすい例が、グルーポンである。
 
クーポンを友達に紹介すると、
友達がそのクーポンを購入した場合に
10ドルもらえる。
 
このような、友達に紹介したくなる仕掛けがあるからこそ、
口コミは発生するのである。
 
口コミは設計によって成り立つのだ。
 
集めた顧客のニーズに合わせて製品やサービスを最適化していき、
ビジネスを育てるのはグロースハッカーの役割。
継続して使い続けてもらう仕組みづくりもそこには含まれて入れいる。
 
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以上に2点がグロースハッカー
特徴的な視点だと考えられる。
 
 
こうやってまとめてみると、
案外グロースハッカーの視点は、
他の誰もが気づかなかった特別なものではなく、
マーケティングにかかわるものとして持っておくべき
基本的な視点のようにも思える。
 
ただしそこにお金がどれだけかかるのか、
という大きな違いがある「だけ」なのかもしれない。
 
 
***************
 
まとめ
 
①ターゲットと、そのターゲットの琴線を分析し、
 まずはその人だけを魅了する製品開発、PRが重要。
 
②顧客を増やすには、
 知人に勧めたくなるような仕掛けづくりが必要。
 
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【書評】ソーシャルインフルエンス―戦略PR×ソーシャルメディアの設計図―

今回読んだのはこれ!

『ソーシャルインフルエンス―戦略PR×ソーシャルメディアの設計図―』
本田哲也・池田紀行著

 

戦略PRつながりで選んだ本ではあるが、

この本のテーマは戦略PRでもソーシャルメディアでもない。

 

この本のメインのテーマは

自分の「企て」によって、

人を、そして世の中を動かすためにはどうすれば良いのか?

ということである。

 

陸前高田スリランカの課題解決に携わりたいと

考えている私にとっては、非常にワクワクするテーマであった。

 

本書では、

情報があふれ、人々が関心を持たない情報が多くあることを指摘し、

人を動かすためには「自分ゴト化」させることが重要だと

述べられている。

 

ではどのように自分ゴト化させればよいのか、

というのが多くの人の気になる点であろう。

 

興味のない事柄を、自分の関心事項にするのは

簡単なことではない。

 

商品、サービスによっては、

興味を持ってもらうために、

その中身を改良しなければならないかもしれない。

 

しかし面白いことに、

本書ではその方法として、

「コンテクストの変更」をあげている。

 

コンテクストの変更とはどのようなものか。

 

「婚活」を例に説明したい。

まず従来、結婚相談所は

「結婚相手を探すのに必死な人が行くところ」

というイメージがあり、利用するには抵抗感を持つ人が多かった。

 

しかし一方で、調査によって

「好きな人と『出会って』恋愛結婚したい」と思う人が多い。

 

つまり「出会いの場」は欲しいが、

結婚相談所は出会いの場という認識はされておらず、

「焦り」や「必死」というイメージが先行しているのである。

 

そこで結婚相談所のコピーを

「結婚相手紹介サービス唯一の上場企業です。」から

「結婚したくなるぐらい好きな人探し」へと変えたらどうだろうか。

 

このように、

人々が受け入れやすく、利用したいと思うような

意味付けへと変えること。

 

それがコンテクストの変更である。

 

ただしコンテクストを変更する際は

ターゲットのどの琴線にささるのか、

きちんと考えることを忘れてはいけない。

 

このコンテクストの変更が

「自分ゴト化」をしてもらうために

最も重要なポイントである。

 

しかし、自分ゴト化してもらうだけでは 、

世の中を動かすパワーにはまだ到達しない。

 

仲間ゴト化、世の中ゴト化が、

世界を変えるインパクトを持つためには重要である。

 

「自分ゴト化できれば、自然と口コミが広がったり、

動いて他の人に影響与えたりするんじゃない?」

と思う人もいるだろう。

 

しかし、そのような偶然は待っているだけではやってこない。

 

仲間へそして世の中へ広げるには、

ちょっとした工夫が必要なのである。

 

その工夫とは、この2点だ。

・きちんとターゲットの琴線に刺さる内容であること

・シェアされやすい設定になっているか

 (ex.URLが貼ってある、共有したくなる画像があるetc)

 

あいまいなプランニングではなく、

ターゲットのどの琴線スイッチが刺激され、

それは誰に、どんなツールで、どんな言葉でシェアされるのか

考えなければ仲間ゴト化は成功しない。

 

そして、この仲間ゴト化の段階で活躍するのが

FacebookTwitterなどのソーシャルメディアである。

 

しかし、世の中ゴト化の段階では、

ソーシャルメディアでは広まる人の数に限界がある。

 

世の中ゴト化をするには

広告によるマスリーチと、

戦略PRによる売れる空気作りが必要だ。

 

 

以上のような

自分ゴト化×仲間ゴト化×世の中ゴト化をすることで、

人は動きたくなり、ムーブメントへつながるという。

 

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本書のなかで一番おもしろかったのは

自分ゴト化のためのコンテクストの変更である。

 

既にある商品の中身はそのままに、

伝えるべき価値の角度を変えるだけで、

自分ゴト化がしやすくなるというのは非常に面白い。

 

ただし、そもそも存在を知ってもらえるような

何かでなければコンテクストの変更をしたとしても、

相手には結局届かないだろう。

 

きちんとターゲットに刺さるように、

緻密なニーズの分析があって、

はじめてコンテクストが生きると考えられる。